日常に潜む絶望

死にたみを拭いきれない38歳主婦がそれでもどうにか楽しく生きていこうとするブログ

むき出し

こんにちは!

髑髏ロニカです。

 

昨日は素敵な喫茶店に行って、優雅にランチ&読書タイムしてきました〜!

 

最高に幸せな時間

なんかもう身体に良いものしか使ってません!的なカレーを一人でゆっくり食べ、幸せな時間を噛み締めていました。

 

読んだ本は

 

やっと読みました!

 

EXIT  兼近大樹さんの「むき出し」です。

 

去年の11月頃に購入してずっと積読だったのですが

 

ようやく完読!!!!

 

この本を読もうと思ったきっかけは、やはり又吉さんが紹介していたから。

(又吉の女なので又吉が紹介している本や漫画は大体読む)

 

EXITの兼近といえば・・・

 

 

あぁ、あの顔の良いピンク髪の芸人!!!!

 

 

くらいの認識で

 

人気があるのは知っていましたが、漫才とかも見た事はなく

 

まぁとにかく あの顔が良い芸人!!!!!

 

 

と思っていました

 

 

テレビで見るたび

 

 

あ〜〜

 

 

 

顔が良い

 

 

顔が良いわ

 

 

お顔がとにかく良いです

 

 

そしてピンクの髪めっちゃ可愛い、良いじゃん、似合ってるすごく

 

 

と、思っていました笑

 

 

しかし若い男のテンションの高さにはついていけぬ

 

 

と思い、それ以上見ることはなかったのですが

 

 

又吉さんのYouTubeを見ていたり、ラジオを聴いていたりすると時たま話題にのぼっていて

 

なにやらかねち(もうすっかりファンなのでかねちとか呼んじゃう)も又吉さんが大好きだとか!!!!!!!!

 

 

芸人になったきっかけが、又吉著の本を読んだからだとか・・・

 

 

 

ど、同志よ・・・・・

 

 

 

同じ又吉さんを敬愛するかねちの書いた本

 

 

これは気になる・・・

 

 

そして単純に、あんなにテンション高い芸風でイケメンで明るいかねちが書く小説ってどんなものなの!?

どんな文章を書くの??!?!?!

 

という興味から読んでみました

 

感想を言うと

 

とても良かったです

 

面白かった

 

一気読みでした。

 

自伝的小説を書いた、と本人も言っていたので

 

内容の多くがかねちの人生と重なっているんだろうと思うんですけど

 

あの明るくてイケメンなイメージからは到底想像できない人生を生きてきたんだなぁと

 

苦労してきたんだなぁ、全然イメージ変わったな、と思うのと同時に、私には見えてなかった世界が見えたというか

 

見ようとしなかった世界、でも確実に存在していた世界が見えたと言うか

 

「荒れてる悪ガキ」

 

とか「荒れてる不良学生」が見てる世界が見えた気がするというか

 

この本を読む前だったら、主人公の石山のようなこんな札付きのワル、

 

いやほんとに関わりたくないし、理解できないと思ってたんですけど

 

石山の目線から見た世界、その世界を作った環境、なんか・・

 

石山の心の叫びを見ていると、

 

そっか〜〜〜・・・そうだったのね・・・

 

 

ってなんか少しだけ理解できたような

 

読んでいると、この札付きのワル石山に肩入れしたくなってしまうというか

 

そんな文章の表現ができるなんてすごいなぁ、と思いました

 

しかもこの石山、めちゃくちゃワルいんですけど、ブレない正義を持ってて

 

何でもかんでも暴力で解決しようとするのはダメなんだけど、真っ直ぐで憎めないし

 

なんかそれ(暴力)しか表現方法を持っていなかったんだなぁ、、とか

 

学校でやりたい放題やっちゃう石山を見て、なんかスッキリした気分になったり

 

魅力的な主人公でした

 

 

なんかすごくグッときたのが、パパの帰りを兄妹4人で道路に寝転んで待っているとき、夜空でケーキを作って遊ぶシーン、ここは思わず泣きそうになってしまいましたね。。。

 

過去に売春斡旋をしたとの罪で逮捕歴のあるかねち

 

その辺のこととかも小説には細かく出てきて

 

これを文春に報道された時、世間ではどの程度騒がれたのかとか私はあまり知らないんですけど

 

それを釈明するためにこの本を書いたのでは?

 

その事実をなんだか都合よく綺麗にまとめようとしているのでは?

 

とかそう言った見方もできると思うんですよね、この本て。

 

あくまで「小説」なのでどこまでが事実でどこまでがつくられた物語なのかはわからないし

 

それに全くの第三者としてこの物語を読んでいる私としては冷静に物語として楽しくよめるけど

 

作中でボッコボコにされた関係者(たくさん)が実在するとして

 

この小説の刊行で許せるわけでもないだろうし、冷静に読めない人もいるかもしれないし

 

でもここまで自分の人生を、傷を、罪を、「むき出し」に書いたのはすごいな。。。とも思いました

 

全て事実として起こったことだったとしたら

 

自分のしてきた全ての罪や後悔や傷を、隠さず背負って、生きていく覚悟なのだな・・と

 

そんなことできる人なかなかいないよな。。

 

と思ったりもしました

 

この前読んだ『その本は』に書かれていた

 

 

『本を書くのは、誰かを救うため。』

 

 

かねちは誰かを救うため、そして自分を救うため、この本を書いたのかな、、

 

なんてことも頭をよぎりました

 

 

この本を読んだ後にEXITのYouTubeとか見るとすごい楽しめました

 

故郷に帰る動画とか見ると、あ!小説に出てきた友達!!とか、あ、この話もリンクしてる!!とか楽しめます

 

しかしかねちってすごい優しい目をしていませんか?

 

いろんなものを乗り越えてきてのあの目なのかな?

 

あと、Da -iCEっていう男性グループとコラボしてダンスするMVとかあったんですけど

 

めちゃくちゃダンス上手いしまるで遜色なく一員として溶け込んでいたのにびっくりしました

 

芸人さんって本当に多才ですよね。。。。

 

すごいと思います。

 

まだ一度しか読んでないので、2度3度読んで、またこの物語を噛み締めたいな〜と思います!

 

あ!

 

でも次はBKBの短編集も読みたい!!!!!!!!!!

(本を書く芸人さんが大好きです)